映画「ST赤と白の捜査ファイル」

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プロダクションノート production note

  • 01 PRODUCTION NOTE

    スペシャルドラマから 連続ドラマ、そして映画へ

    テレビドラマの映画化というと、たいてい、連続ドラマからスペシャルドラマ、そして映画化という流れが多い。その中で、「ST」はスペシャルドラマから連続ドラマ、映画という、異例のステップアップの流れを辿った。警察小説「ST」のスペシャルドラマ化にあたり、滅多にない短い準備期間で、奇跡的なほど豪華なキャスティングがそろったことから「ST」シリーズが盛り上がっていく。 連続ドラマで、レギュラーメンバーをもう一度集結させることは至難の業だったが、なんとか各自のスケジュールを押さえることに成功。その時点で映画化したいという思いがあり、ドラマと並行して企画(脚本作業や撮影準備)を進行するという綱渡りが行われた。正式決定はドラマ撮影の真っ只中で、そこから連ドラの最終話が映画にもつながるような脚本内容になった。脚本の渡辺雄介は、連ドラの9、10と映画の脚本を続けて執筆するハードワークに。 映画のストーリーは、スペシャル、連ドラを経た集大成になっており、ストーリーはサイバーテロという規模の大きな展開に、ビジュアル面でもアクションシーンをはじめスケールアップしたものとなった。赤城と百合根の関係性も深いところが描かれている。 撮影も連ドラと並行して行われ、かなりの厳しいスケジュールだったが、スペシャル、連ドラ、映画というなかなかない幸福な流れの中で、関係者一同、熱い思いでこのプロジェクトに取り組んだ。

  • 02 PRODUCTION NOTE

    新しいバディものを演じるふたりは、ふだんから仲良し

    「ST」の魅力は、なんといっても赤城と百合根の愛情にも近いほどの友情。この関係性を自然に作り上げるために、藤原竜也と岡田将生はカメラが回っていない時も、友情を育んでいた。藤原からだけではなく、岡田が藤原に意見することもあったという。まさに、互いを意識して切磋琢磨し合う赤城と百合根の関係性のようだったと、プロデューサー森雅弘(以下森P)は振り返る。 藤原のクランクアップ当日深夜、先にその日の撮影を終えていた岡田は、藤原の撮影終了時に再び現場に戻り、祝杯をあげに仲良く帰って行ったとか。そんな固い関係性が、画面から確かに滲み出ている。

  • 03 PRODUCTION NOTE

    ST会の結束力。

    結束力が高いのは、藤原竜也、岡田将生だけではない。STのメンバーも同じで「ST会」なるものを作って、親交を深めていた。彼らが一丸となって挑むのは、長台詞や、台本1〜2ページにも及ぶ会話シーン。佐藤東弥監督はカットを細かく割らず一気に撮影する(それを違うアングルで何回か繰り返す)方法をとるので、俳優たちは台詞をしっかり覚えないといけない(でもみんなで飲み会は行っていたらしい)。この難題を、皆、現場で、台詞覚え合戦をすることによって楽しいものにしていた。 特に、藤原は難しい専門用語の入った長台詞が多いにも関わらず、誰よりも台詞をよく覚えてきて、皆の気持ちを牽引した。だが、そんな藤原にも弱点があり、人の演技や表情を見て、つい笑ってNGを出してしまうのだ。だが、あれだけの長台詞を言いながら他者の芝居をちゃんと見ているのもすごいことだと森Pは感嘆の声をあげた。

  • 04 PRODUCTION NOTE

    映画はスケールアップ 頭脳戦だけでなくアクションも

    「ST」はあくまでも連続ドラマの流れの中にあるもので、ドラマでどんどんテンションが上がっていって、その終着点が映画であると言う森P。映画ならではのスケール感もアップして、頭脳戦が得意な赤城にもアクションが用意されている。もっとも藤原竜也はアクションはお手のもの。ビルとビルの屋上をジャンプする場面の、ワイヤーアクションなど軽々とやってのけた。 ほかに藤原は、ドアに頭をぶつけるシーンで、佐藤東弥監督のOKが出たにもかかわらず、より面白いリアクションをと、もう一回トライするという熱意も見せた。 大変だったのは、暑さとゲリラ豪雨。藤原も岡田も暑がりでスーツ姿での撮影はかなり忍耐を強いられた。だが、彼らのここぞというときの集中力はすばらしく、何度もゲリラ豪雨に見舞われて、撮影が何度も中断された時でも、抜群の集中力で乗り切った。

  • 05 PRODUCTION NOTE

    子供 対 赤城、百合根

    今回の見所のひとつは、10歳の子供対31歳の赤城の構図。生意気な少女・堂島椿に対して、赤城が本気で対抗意識を燃やす。百合根がその仲裁に入るものの、結局、3人ともそろって子供で、ドタバタがまき起こるという一連のエピソードは、大河ドラマ「八重の桜」の八重の子供時代、日テレドラマ「Woman」の子供役を演じた鈴木梨央による素晴らしい演技で今までのSTにはない新しい魅力となっている。百合根が椿を抱いてビルを飛び移るところも、岡田が奮闘した。 鈴木の母親役は、90年代天才子役と誉れの高かった安達祐実。二人の天才が親子として共演となった。 物語上では子供にたじたじの赤城と百合根だが、実際の藤原と岡田は鈴木にでれでれで、和気藹々と撮影が進んだ。

  • 06 PRODUCTION NOTE

    サイバーテロというステージで、おなじみの文字表現もレベルアップ

    「ST」の新しさのひとつが随所に登場するタイポグラフィ。ケータイやパソコン画面、赤城の脳内の表現、状況説明などが面白く描かれている。佐藤東弥監督の要望をきっかけに、CGスタッフが乗って作り出し、進化を続けるこの文字表現。映画版はサイバーテロを描いているので、ますます増殖すること必至。大画面で溢れる情報を楽しみたい。

スペシャルドラマから連続ドラマ、そして映画へ
新しいバディものを演じるふたりは、ふだんから仲良し
ST会の結束力。
映画はスケールアップ 頭脳戦だけでなくアクションも
子供 対 赤城、百合根
サイバーテロというステージで、おなじみの文字表現もレベルアップ